関川教授は専門の運動力学の見地から、車いすを利用する300人以上の高齢者の寸法を詳細に計測してきました。
その結果、体に合っていない車いすに一日8時間以上座っているため、高齢者が本来の運動能力を発揮できていないケースが多いことが分かったといいます。

東北福祉大学 関川伸哉教授
「高齢者が出来ないのではなく、車いすという環境がその方に合っていないの
で動けない。それが続くと動けない、漕げないんだと、動こうとしなくなる。たかが車いすだけど、されど車いす」
高齢化に伴い、介護や支援が必要な人は急増し、2040年には現在の1.3倍になる見込みで、車いすを利用する人も増えると予想されます。

PS―1の導入で利用者の運動機能の向上に貢献できることが、介護士のやりがいにもつながっています。
第二白東苑 坪井啓彰副主任
「PS―1に出会って、入所者が自分でやれることが増える方がやりがいを感じようになった」
第二白東苑 千葉智副主任
「どこまでできるのか、楽しみでしょうがない」
西川良子さん
「頑張らなきゃ」

東北福祉大学 関川伸哉教授
「日本は高齢化介護の先進地になれる。東北が高齢化社会のリーディングな存在だと発信したい」