今春、小学1年生の男の子に行った将来就きたい職業のアンケート結果、3年連続の1位は「警察官」で、なんと女子を加えた総合でも2位でした。
なぜ子どもたちに人気のなのか。先日、岡山県警察学校で行われた体験入校に記者が参加し、「警察官の魅力」について探ってきました。
岡山県警察学校に記者が体験入校

警察官を目指す若者が集う、岡山県警察学校です。高卒は10か月、大卒は6か月をかけて1人前の警察官を目指します。

全寮制で起床は6時30分、消灯は23時。平日の外出はできません。1日5時限。刑法や行政法といった法律から、職務質問・パトロールなどの警察実務も学びます。

(瀬戸大輝記者リポート)
「岡山警察学校に体験入隊していきたいと思います」
記者がまず体験したのは、「要人警護を学ぶ警備訓練」です。

訓練で使用する「鉄板入りの警備服」は約5キロ。さらに盾は約6キロにもなります。
(訓練)
「ひとつ、自信をもって警備にあたる
ひとつ、隊列を離れるな
ひとつ、けが人を出すな」
警察官にとって、体力は一丁目一番地。警備訓練では、隊列を組んでグラウンドを毎回10周すると言います。
(瀬戸大輝記者)
「11キロのおもりを背負ってのランニングですが、学生のペースについていくのに必死です」
(岡山県警察学校 初任科生 大久保音々巡査)
「警察官は体力も大切ですが、『強い心が大切だ』と思っていて、精神力から磨いていかなければと思っています」
犯罪者と対峙するための体力、そしてひるまない精神力。それが的確な判断力の源になるといいます。

(岡山県警察学校 小野晃英教官)
「この間、岸田総理の和歌山の事件でもあったが、君ならどう動くのか、どうしなければならないのかをしっかり考えさせた上で、訓練に臨ませています」