このところ、岸田総理の長男による、総理公邸での振る舞いが物議をかもしていますが、この件をきっかけに、議員の世襲が改めて、問われています。

翔太郎氏が秘書官交代

記者(5月29日)
「本人から辞任の申し出があったのか?総理から更迭したのか?」

岸田総理
「けじめをつけるために交代させた、今申し上げたとおり」

6月1日に交代となった岸田総理の政務秘書官、長男・翔太郎氏。

2022年の年末、親戚らと総理公邸で忘年会を開き、組閣の記念撮影を真似た“組閣ごっこ”と揶揄される写真が、週刊誌に掲載されました。

また2023年1月の総理外遊中に、公用車を使って観光していたと報じられるなど、批判が相次いでいました。

こうした行動について、街からも厳しい声が…

男性
「何をしていいか、何をしちゃダメなのかを分かっていない」

女性
「親からのプッシュがあって苦労していないから、多分、自分でそういう区別がついていない」

「地盤・看板・カバン」政界に多い世襲議員

元々、翔太郎氏は、岸田総理の後継者として議員となる、いわゆる「世襲」が期待されていましたが、今回の件で、与党内からも、それを危ぶむ声が聞かれたのです。

親や親族が議員で、選挙区での強固な支持組織、親の代からの知名度、そして資金力という、いわゆる「地盤・看板・カバン」を受け継いで議員になった人を、“世襲議員”と呼びます。

実は岸田総理も、祖父、父から3代続く世襲議員。こうした世襲議員は実に数多くいます。