「bibit」を訪れるのは“大人だけ”ではありません。
放課後、「bibit」に集まる子どもたち。3階のスペースでは、プログラミングやアートなどを教える「ティンカリングベース」が“民間学童”を行っていました。

瀧澤さんの息子・小学2年生の陸久くんは、ここで教育用のソフトを使ったプログラミングを学び、簡単なシューティングゲームを作るなどしています。

【瀧澤陸久くん】
「自分で作ったことが遊ぶことが楽しい。本気を出せばこういうプログラミングも作れる。まだ作り途中だけど」

【ティンカリングベース 吉垣咲さん】
「プログラミングを今みたいにやってみようとか、海外の人とZOOMで話して海外の様子を聞いてみようとか、分からないところがあっても子どもたち同士で教え合いとかができていて、自分たちの中で理解して成長して、どんどんすごいプログラムを作っていたりする」


瀧澤さんはITやクリエイターといった人材が上越市には不足していると感じていて、人材育成にも力を入れています。

「クリエイタースクール」と題して、中学生以上を対象にアートやデザインなどを教える事業を行っています。講師は「bibit」に集うクリエーターも務めます。

【瀧澤但 代表取締役】
「何かを始めようといったときにやっぱりデジタルだとかそういう環境がこちらにはあまり少なくてやりたいと思ってもできない現状があるのでそういった子たちがここに来て一歩目が踏み出せしていけるような場所があったらいいなと」

様々な可能性を詰め込んだコワーキングスペース「bibit」。月額9000円で利用できるほか、1時間500円で場所を使うこともできます。しかし、利用料だけで利益を出すのは難しいのが現実です。


そこで期待するのは「未来」。
人材育成、進出したIT企業、集うクリエイターたち…そこから生まれる新たな事業や起業などが、自らの会社の展開にも繋がっていくと信じています。

【瀧澤但 代表取締役】
「ここでどんどんチャレンジをしていく。一人でチャレンジするのは心細いけど、ここの『bibit』の中でいろんなチャレンジをする人、クリエイティブする人、いろんな人が集まることによって、チャレンジを実現できるような環境をここで整えてあげられたらいいなと考えている」

瀧澤但 代表取締役