5月31日からの通報期間 初日に発射
李相哲教授:7月27日は北朝鮮でいう戦勝記念日です。そこに向けて準備を進めてきたんですが、4月におそらく準備が整わず、少しずれ込んでいる。でも今年は一連のことを今着々とやっていくというふうに見られます。
(9月9日建国記念日は)今年は特に75周年ですので、北朝鮮では5周年、10周年は大々的にやるんですね。そのために衛星とか、国威発揚のための成果をアピールする必要があります。衛星に関しては北朝鮮にとってはとても大事なミッション、必ず成功させたいんですね。
――ではなぜ事前に予告をしたのでしょうか。通報期間は5月31日から6月11日。日本は発射しないよう強く自制を求めていますが、李教授は今回に関しては「軍事偵察衛星を打ち上げるのでは。衛星だからこそ堂々と予告したのでは」としています。
衛星は平和的利用を目的としますよね。これまで北朝鮮は5回、衛星を発射しています。その中の2基は、一応軌道に乗せています。これは宇宙局には、物体としては登録されてるんですが、実は死んだ衛星、鉄くずと同じだと言われています。
今回が以前の衛星と違うのは、軍事目的の軍事偵察衛星1号機と北朝鮮では言っています。過去と違って今回は本当に機能する可能性が高い。今までの衛星は民生用で地球を観測したり、天気を見たりとか、そういう目的だと言いましたけれども、おそらく実験の性格が強かったんですよね。
――1号機という言葉もありましたが、北朝鮮が目指す初の軍事偵察衛星打ち上げ、その思惑は何なのでしょう。