31日午前6時半、政府は沖縄県を対象にJアラート、国民保護に関する情報を発表した。続いて7時4分に「ミサイルは我が国に飛来しないものとみられる」として、避難の呼びかけを解除した。「5月31日から6月11日の間」と予告した初日朝に飛翔体を発射した北朝鮮。何を発射したのか、またどんな狙いがあるのか、朝鮮半島情勢に詳しい、龍谷大学の李相哲教授が解説する。
――衛星ロケットを打ち上げると予告した北朝鮮は、三つの危険区域を設けるとしています。一つが黄海。二つ目が東シナ海、もう一つがルソン島の東方というで、この付近に部品などの落下が予想されるとしています。
――日本の領域を通過する可能性があるとして、浜田防衛大臣が自衛隊に破壊措置命令を出しました。与那国島、石垣島など4島にPAC3を展開し、迎撃態勢をとるほか、東シナ海にはイージス艦を派遣するということです。最近の北朝鮮のミサイル発射は北海道近く、日本海側という情報がよく入ってきますが、今回は全然場所が違いますね?
李相哲教授:衛星を地球の軌道に乗せる必要があるので、その地球の回転とその角度を計算して、一番いい角度を選ぶんですね。ですからそれが大体今の角度だと思います。
――中国がすぐそばじゃないですか。中国への配慮みたいなものはないのですか?
ロケットの発射というのは国に害を与えない建前。ミサイルと違ってこのロケット衛星を打ち上げるので、武器ではないですね。ですから大丈夫だと。
――北朝鮮の衛星ロケットの打ち上げの予告期間というのが、5月31日から6月11日まで12日間ですね。どうして今、発射なんでしょうか。