将来性に期待する一方…詐欺事件も発生
南波キャスター:
将来の可能性ですが活用方法として、海外の映画作品を俳優本人の声で日本語の吹き替えを楽しめるかもしれない。

日比キャスター:
山寺宏一さんの吹き替えも大好きですけど、ご本人の声質でも観てみたい!
若新 准教授:
山寺さんの仕事が減るかもしれないですね。
南波キャスター:
我々アナウンサーもちょっと危険かもしれません。
ただ、課題もあります。
アメリカで実際に起きた事案なんですが、犯人から電話がかかってきました。

犯人「娘を誘拐した。声を聞け!」
娘(おそらくAIの音声)「助けて!お母さん!」
娘さんはスキー合宿に行っていたそうです。慌てて色々確認したところ、無事だと判明した。お母さんは「まさに娘の声だった。抑揚も娘のものだった」とコメントを残しています。
今SNS上に音声などを載せる一般の方もいらっしゃいます。それでもある程度、音声生成ができてしまうそうです。
日比キャスター:
どれぐらいのデータ量で認知できるものなのですか?
AIエンジニア 安野氏:
10分以上あれば大体できます。もちろん、長ければ長いほどいいです。
ホランキャスター:
悪用されてしまったら心配。電話って、そのままの声を届けるもの。となると、より似た声で話されたらもっと危険…
南波キャスター:
例えば、銀行で声紋認証でログインするものを記者が音声生成AIで試してみたら、実際にログインできちゃったっていう事案もあるぐらいなんです。
今回のG7広島サミットでも『運用方法をどうしていくか』というのがポイントになっていて、著作権の保護や偽情報への対応というのも大きなテーマになりました。

生成AIは進化していまして、声だけではなくて、安野さんの顔を“女性に変換”して喋らせる映像もつくれます。

日比キャスター:
今後の活用はいろいろあると思うんですけれど、可能性をどのように考えていますか?
AIエンジニア 安野氏:
かなり可能性のある技術だと思っています。ディープフェイクの後ろにある生成AIという技術は、ものすごく汎用的で、いろんなところに使える技術です。どのように使っていくかというところが、すごく重要な点になってくるのかなと思います。
若新 准教授:
一方で、リアルに直接会うということの価値が相対的に上がりますよね。大事なときは直接会うということが。
日比キャスター:
アナウンサーの仕事も頑張らないとな…














