さらに緑肥作物の栽培は、別の目的でも始まっています。


松本地域の南西部で春に発生する砂嵐。

風食(ふうしょく)と呼ばれ、強風で畑などの土が巻き上げられ、車の運転に支障が出たり、洗濯物が汚れたりする悩ましい春の風物詩です。

県の担当者「新しく風食対策に使えないかと」

風食を防ぐために緑肥作物で土を覆う、試験的な取り組みが朝日村などで始まりました。

■県松本農業農村支援センター 三田毅所長「土に覆われている状態が多くなればそれだけ土がが飛ばなくなることは分かってるので、土壌の飛散防止は期待できる」

「ライ麦」や「ヘアリーベッチ」などの緑肥作物を栽培し、土の飛散量を調査。

どの程度の効果があったのか、分析が進められています。

土壌の改良や雑草の抑制。さらには生産コストの削減や風食の防止。

緑肥の効果や可能性に注目が集まっています。