一方、塩尻市内のレタス畑には4月、JAや県の関係者、農家などが集まりました。

緑肥を活用して、肥料価格の高騰に対応しようという講習会です。
畑で栽培されていたのは、「ヘアリーベッチ」というマメ科の緑肥作物でした。

■雪印種苗 米倉賢一さん「10アールあたり20kgぐらいの窒素量があるということになります。草というよりは有機肥料を畑で育てている感じ」
「ヘアリーベッチ」には、多くの窒素やカリが含まれ、作物の栽培前にすき込みを行うことで、その養分が土に供給されます。
そのため、価格が高騰する肥料の使用が削減できるのではと期待されています。
県の野菜花き試験場でも、「ヘアリーベッチ」の緑肥効果について、データを取りながら研究を進めています。
■雪印種苗 米倉さん「通常は購入していた化学肥料を使う量をだいぶ減らしても十分栽培が成り立つ。畑が空いている時期に次の作物の肥料を農家が自分でつくる。『肥料の地産地消』みたいな感じ」