
■暴風域なくなるも最大瞬間風速35メートル
大型の台風2号は、午後10時現在、沖縄・那覇市の西約40キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいるものと推定されます。
中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、
最大瞬間風速は35メートルです。
南側650キロ以内と北側440キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いているものと推定されます。
暴風域はなくなりましたが、沖縄県全域、鹿児島・奄美地方が風速15メートル以上の強風域に入りました。
台風2号は、東寄りに進み4日(日)までには、日本の東で温帯低気圧に変わる見込みです。
■中国地方と四国地方では線状降水帯発生のおそれ

台風の北側の梅雨前線は、あすあさってと活動が活発化します。特に、中国地方と四国地方では、線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が高まる可能性があります。
台風2号が、熱帯由来の暖かく湿った空気(暖湿流)を本州にも送り込みます。
コンピューターの予想シミュレーションでも、2日午後に線状降水帯と考えられる、雨雲の塊(赤い部分)が四国で予想されています。

■2日(金)雨と風の予想「梅雨末期」のような状況も

梅雨前線の南側では、台風から送り込まれる南風と、前線に沿って南西から湿った風がぶつかる、梅雨末期に見られるような状況が出現しています。
【連続画像リンク】雨と風の強い時間帯は?【雨・風シュミレーション6月2日(金)~6月3日(土)】
■2日(金)~3日(土)特に雨量が多くなるエリアは?
2日18時~3日18時までの24時間の予想雨量(多い所)は、
[四国300ミリ]
[東海・近畿250ミリ]
[関東甲信・中国・九州南部200ミリ]
[北陸・九州北部180ミリ]
[奄美・沖縄150ミリ] です

■九州~北陸 大雨に警戒が必要な時間帯は
黄色が注意報級、赤色が警報級を示します。北陸は午前6時ごろから、近畿は午前9時ごろから、中国は午前3時ごろから、四国は午前9時ごろから、九州北部は午前6時ごろから、九州南部は午前3時ごろから警報級となっています。

■台風2号【雨・風シュミレーション6月2日(金)~6月3日(土)】












■防災上のポイント
南西諸島では台風本体や台風周辺の雨雲がかかり、2日にかけて非常に激しい雨が降って、大雨になるところがあるでしょう。
2日には前線の活動が活発となるため、西日本から東日本では、広い範囲で雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨のおそれがあります。
2日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
四国地方 300ミリ
東海地方、近畿地方 250ミリ
関東甲信地方、中国地方、九州南部 200ミリ
北陸地方、九州北部地方 180ミリ
奄美地方、沖縄地方 150ミリ
3日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
伊豆諸島、近畿地方 100から200ミリ
関東甲信地方、東海地方、四国地方 100から150ミリ
の見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。西日本から東日本の広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
<暴風・高波>
沖縄地方では、台風の影響で非常に強い風が吹き、うねりを伴い猛烈なしけとなっている所があります。また、奄美地方でも2日にかけて非常に強い風が吹き、うねりを伴い猛烈なしけとなる所がある見込みです。
2日にかけて予想される最大瞬間風速は、奄美地方、沖縄地方で35メートルです。
2日にかけて予想される波の高さは、
沖縄地方、奄美地方 9メートル
九州南部 6メートル
うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。
<高潮>
沖縄地方では、台風の影響で潮位が高くなり、1日夕方から夜のはじめ頃にかけて警報級の高潮となる所があるでしょう。海岸や河口付近の低地では、高潮や高潮と重なり合った高波による浸水に厳重に警戒してください。