全国で相次ぐ強盗事件や特殊詐欺事件。
背景には、SNSの個人メッセージにダイレクトに連絡する、新しい手法の“闇バイト”の勧誘が・・・。
ひるおびは、ジャーナリストの石原行雄氏と共に独自取材。闇バイト側との15分に及ぶ直接交渉で見えてきた、“手軽”で“スピーディー”な勧誘の手口に迫ります。

特殊詐欺増加 背景に“闇バイト”

特殊詐欺は、今なお増えています。
警視庁の特殊詐欺被害状況(1月~4月)によると、認知件数は953件。前年の同じ時期と比べると108件増加。
被害額は約21億6200万円で、前年と比べると約4億6200万円増加しています。

手口は、「オレオレ詐欺」が263件、「預貯金詐欺」が226件と合わせて半数を占め、
受け子・かけ子は、闇バイトで集められているのが実情です。

特殊詐欺を取材するジャーナリストの石原行雄氏は、特殊詐欺が増えた背景について、
「コロナ禍で仕事が減ったり失業したり、お金に困る人が増えている。目先のお金を求め‟闇バイト”に手を染め犯罪で動くコマが増えた」
と指摘しています。

コメンテーター 眞鍋かをり:
闇バイトって、本当に「危ない」とか、「一度手を染めてしまうと自分自身も危険な目に遭う」とこれだけ報道されているにもかかわらず増えているのは、どんな手口で誘われているのかすごく不思議ですよね。

「ダイレクトに連絡が来る」変化する勧誘手口

闇バイトの勧誘のシステムに、今変化が起きているといいます。

これまでの闇バイトの勧誘手口は、
▼SNSに高額報酬をうたった求人を投稿し、それに反応した人を闇バイトに勧誘

新たな形としては、
▼SNSの個人メッセージに、闇バイト側がダイレクトに連絡をして勧誘する

人がつぶやいたものに対して、闇バイト側が接触をしてくるというものです。