不登校の状態にある小学生・中学生が過去最多となったことが分かりました。さらに、不登校の子どもを持つ親の4人に1人が離職や休職をせざるを得なかったという調査結果も。子どもにも親にも、「頼れる場所」が求められています。

「学校行きたくない理由わからない」不登校過去最多35万人超

都内にあるフリースクール「かなめのもりのがっこう」に、この日集まったのは、子どもの不登校に悩む親たちです。

こちらの女性は小学生の娘が友人関係に悩み、不登校に。

娘が不登校の保護者
「行き渋りの中で、何とかご褒美みたいなものをちらつかせながら、頑張って行かせちゃってたんですけど、9月から全く行かなくなったっていう感じで」

一方、こちらの男性は、子どもが学校に行きたがらない理由が明確にわからない、と頭を悩ませます。

小学生の父親
「学校には行きたいんだけども、『ちょっと教室に入りたくない』っていう」

かなめのもりのがっこう 井上創代表
「『行きたくない』って言ったときに、立ち止まれるかどうかってすごく大事」

29日、文部科学省が発表した調査結果では、小中学校の不登校の児童生徒は12年連続で増加。過去最多の35万3970人となりました。これは、30人の学級に1人は不登校の子どもがいる割合です。

井上代表
「最近の例だと、隣の子が強く怒られてるのが耐えられないという子もいますね。教室の中で注意されている子がいることが、その姿を見るのもちょっと耐えられない」