DMV導入後は売り上げも好調!取締役『観光の起爆剤になっている』

 DMVは2021年12月に運行がスタート。徳島県南部と高知県東部を結ぶ海岸線をバスモード・鉄道モードと切り替えて走ります。
13.jpg
 第三セクターの阿佐海岸鉄道が約16億3000万円かけて実用化を進めたDMV。1992年の開業以来赤字が続いていましたが、導入後は利用者数がコロナ禍前の約2倍に。売り上げも5倍近くとかなりの好調なんだそうです。
14.jpg
 (阿佐海岸鉄道 大谷尚義取締役)
 「地域に新しい人の流れを呼び込む観光の起爆剤。地域の経済効果を上げていくのも大きな使命というか、目的になっています」
15.jpg
 これを商機に町の土産物売り場にはDMVグッズがずらり。Tシャツにぬいぐるみなど15種類以上が並びます。
16.jpg
 特に人気なのが、DMV型のモナカ。車体やタイヤにあんこをつめ、自分で組み立てることができるんです。さらにバスから鉄道へモードチェンジすることもできます。肝心のお味は?

 (記者リポート)
 「あんこを結構入れたんですけど、全然しつこくなくて、丸ごとペロっといけそうですね」
17.jpg
 観光には大きな役目を果たしているDMVですが、今後は地元の人の日常の交通手段にも根付きたいといいます。

 (阿佐海岸鉄道 大谷尚義取締役)
 「多くの観光客の方が来てくださっていますけれども、地域のみなさんの日常の足としても定着できたらいいなと思っています」

 赤字路線をどう守り、存続させるか。鉄道各社の挑戦は続きます。

 (2023年5月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)