「バス」として走り「鉄道」としても走る!世界初の特殊車両「DMV」
一方、攻めの姿勢で生き残りをかける鉄道会社もあります。徳島県最南端の町・海陽町。一見、普通のバスのように見える乗り物が、「赤字路線の救世主」として注目されているのです。
(観光客)
「これだけが目的で2~3時間くらいかけて来たね」
「(Q何が一番の旅行の目玉?)これ。世界初やから一度乗ってみようと」
それは、バスと鉄道の2つの顔をもつ“世界初”の特殊車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」です。乗客を乗せたままモードチェンジするということで、実際に乗り心地を体験しました。
(車内アナウンス)
「ただいまから鉄道モードにモードチェンジを行います。モードチェンジスタート」
運転士がスイッチを押すと、車輪が降りて車体がゆっくりと持ち上がります。
(記者リポート)
「音楽が流れだしました。ちょっとずつ車体が傾いている…前が浮いているような気がします。あ、すごい。走行音が変わりました。ガタンゴトンと鳴っています」
モードチェンジにかかる時間はわずか15秒ほど。DMVを導入して以降、世界初の車両が体験できる旅行ツアーがつくられるなど、全国から多くの人が訪れるようになりました。
(愛媛から来た人)
「モードチェンジとか太鼓の音とかいろいろあっておもしろかった」
バス会社と鉄道会社に勤めている2人は、なにやら意見が割れているようで…。
(記者)「これは駅舎?バス停?」
(バス会社の人)「これはバス停でしょう」
(鉄道会社の人)「これは駅舎です」
(バス会社の人)「これは道路にあるのでバス停です」
(鉄道会社の人)「いや、これは駅舎って言いますね。だって、モノレールとかタイヤで走っている」
(バス会社の人)「あれはレールやろ?ここにレールねえやろ」