「バス」として走り「鉄道」としても走る!世界初の特殊車両「DMV」

 一方、攻めの姿勢で生き残りをかける鉄道会社もあります。徳島県最南端の町・海陽町。一見、普通のバスのように見える乗り物が、「赤字路線の救世主」として注目されているのです。

 (観光客)
 「これだけが目的で2~3時間くらいかけて来たね」
 「(Q何が一番の旅行の目玉?)これ。世界初やから一度乗ってみようと」
9.jpg
 それは、バスと鉄道の2つの顔をもつ“世界初”の特殊車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」です。乗客を乗せたままモードチェンジするということで、実際に乗り心地を体験しました。
10.jpg
 (車内アナウンス)
 「ただいまから鉄道モードにモードチェンジを行います。モードチェンジスタート」

 運転士がスイッチを押すと、車輪が降りて車体がゆっくりと持ち上がります。

 (記者リポート)
 「音楽が流れだしました。ちょっとずつ車体が傾いている…前が浮いているような気がします。あ、すごい。走行音が変わりました。ガタンゴトンと鳴っています」

 モードチェンジにかかる時間はわずか15秒ほど。DMVを導入して以降、世界初の車両が体験できる旅行ツアーがつくられるなど、全国から多くの人が訪れるようになりました。

 (愛媛から来た人)
 「モードチェンジとか太鼓の音とかいろいろあっておもしろかった」 
11.jpg
 バス会社と鉄道会社に勤めている2人は、なにやら意見が割れているようで…。

     (記者)「これは駅舎?バス停?」
 (バス会社の人)「これはバス停でしょう」
 (鉄道会社の人)「これは駅舎です」
 (バス会社の人)「これは道路にあるのでバス停です」
 (鉄道会社の人)「いや、これは駅舎って言いますね。だって、モノレールとかタイヤで走っている」
 (バス会社の人)「あれはレールやろ?ここにレールねえやろ」