そんなイリナさんとムタルさん。
28日で小千谷市での生活は“1年”となります。
毎週取り組んできた日本語の勉強も、かなりの成果が見えてきました。
【イリナさん】「サリフが私の先生」
【ムタルさん】「まだまだ。私は学生です」

「一日も早く小千谷で自立した生活を送りたい」というそんな気持ちが2人を前向きにさせているといいます。
【イリナさん】
「明日がどうなるか分からないような状況に置かれていたので、かえって覚悟ができたのかなと思います。人生の中でいいものを拾っていこうという気持ちになりました」
1年以上も続くロシアによる軍事侵攻。
きょうもウクライナでは、一般市民が命を狙われて怯える日々が続いています。
イリナさんは、ウクライナに残した家族が気がかりです。

【イリナさん】
「母とテレビ電話をしていると、つらい瞬間があります。お互いバイバイを言った後に数秒間沈黙するときがあって…。それできのうは電話をしながら泣いてしまいました。母が私を抱き締めたいと思っているのが分かるんです。でも私たちは遠くにいます」