ロシアによる軍事侵攻を受け、ウクライナから小千谷市に身を寄せている夫婦。
ムタルさんとイリナさんが新潟県小千谷市で避難生活をはじめてからまもなく1年。
祖国と家族を思いながら2人が歩んだ1年を振り返ります。
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5月の上旬、小千谷市の高台に2人の姿がありました。
【ムタルさん】
「初めてここに来た時は頭の中がぐちゃぐちゃで、自分たちがどこに住むことになるのかすら分かりませんでした。でも今は小千谷にいい経験がつまっています。小千谷との心の距離は本当に近くなりました。もう1cmもないくらいに」
ウクライナ国籍の妻・イリナさん(38歳)とガーナ国籍の夫・ムタルさん(37歳)は、2022年5月に小千谷市へ避難してきました。
【イリナさん(2022年6月)】
「はじめまして私はイリナです。ウクライナの会社の会計です。小千谷と寿司が好きです」
【ムタルさん(2022年6月)】「私はサリフです。医者です。外科医です。サムライ映画が好きです」

外科医になる夢を抱いて留学したウクライナで、ムタルさんはイリナさんに出会いました。2人は2019年に結婚した後、ウクライナ東部の都市・ドニプロで暮らしていました。
