記者と目を合わせない岸田総理は「ずっと狙っている」

しかも天気もそうでしたよね、サミット初日は雨が降っていましたけど、首脳陣が集まって、いよいよ献花するというときには、雨が上がっていました。そしてさらに最後の日の岸田さんの記者会見も、非常に良い天気のもとで、あの原爆ドームを背景にした記者会見をした。

そしてゼレンスキー大統領とツーショットが何度も繰り返されました。もう本当に「持っている」なと。ご本人は一睡もできなかったと言っているようですけど、やったという感じなんじゃないでしょうか。

――支持率の回復とともにささやかれるのが、いつ解散に踏み切るのかという話題ですが、岸田さんはこう発言しました。「今は重大な政治課題について結果を出すことに専念する。今は、解散について考えておりません」と。解散については。

岸田さんを記者がいっぱい囲んで、「総理、解散あるのですか」と質問をすると、岸田さんは記者と目を合わさない。岸田さん、ずっと前から解散を狙っていると思います。

――いつから解散を狙っていたと考えますか。

私が見るところやっぱり3月の中旬ですね。ウクライナに行く前の、韓国の尹大統領と日韓首脳会談が行われた3月16日ぐらいから岸田さんは解散を頭に描いていたのではないかと。いざ解散のチャンスが来たときに、慌てて準備しても間に合わないわけですね。その3か月前から解散の仕込みをはじめて、ウクライナへ行ったのでしょう。

また4月24日の統一補欠選挙は5つ選挙があったのですが、自民党が1勝4敗とも言われていました。しかし自民党は4勝1敗で勝ち抜けたのです。ここが非常に大きくてですね、そしていよいよサミットを迎えました。つまり岸田さんがいざ解散になったときにやっておくべきことは、全て一つ一つクリアし、あとは本人の決断だけという局面まで今きているのではないかと思いますね。

――後藤さんは「前がかりの岸田」だと岸田総理を評しますが、これはどのような意味ですか。