G7広島サミットを終え、この勢いのまま岸田文雄総理は解散・総選挙に踏み切るのでしょうか?自民党内ではサミットを追い風に解散に踏み切るべきとの声が強まっています。解散のタイミングとして取り沙汰されているのが、6月21日に迎える通常国会の会期末ですが…岸田総理の胸の内はいかに。政治ジャーナリストの後藤謙次氏は「今年3月中旬ぐらいから解散をイメージし、あとは本人の決断だけという局面までいま来ているのではないか」と指摘します。
――G7。大阪の街頭インタビューでも皆さん「概ね良かったのではないか、岸田さんを男上げたのではないか」とか、そんな声も聞かれましたけども、後藤さんは、岸田総理は「持っている」と話しています。後藤さん、「持っている」というのはどういう意味ですか。
岸田さん非常に「持っている」と思うのは、この広島でまずサミットをやるためにはですね、ご自身が総理でいるということも一番の条件なのですね。7年に一度しか日本に回ってこない、そのときに総理大臣だったと。
岸田さんは7年前、安倍内閣の外務大臣のときに広島でG7外相会合の議長をやっているんですね。その後、5月27日にオバマ大統領の広島演説がありました。これも演出したのは岸田さんなのですね。岸田さんは、当時のオバマ大統領を原爆資料館に案内をし、原爆ドームも自ら解説をしました。
いずれこの地で自分も、という思いを当時描いたわけですね。それが現実のものになった。それ自体が非常に「持っている」なんですが、さらにそこにウクライナという全く予期せぬ出来事があって、今年の3月にはウクライナに極秘に訪問し、帰ってくる。これ全てサミットに向けての準備ですね。そのサミットが今、何の事故もなく終わったと。このこと自体をもってしても、岸田さんは「持っている」なと。














