日本でまだ法的に認められていない「同性婚」。台湾では4年前、東アジアで初めて同性婚が認められました。岸田総理は同性婚を認めれば「社会が変わってしまう」と発言していましたが、台湾の社会は変わってしまったのでしょうか?
東アジアで“初” 同性婚を認めた台湾

台湾南部で暮らす、有吉英三郎さん(43)、盧盈任(ろえいじん)さん(35)は、結婚して約8か月になります。
ーー結婚できて嬉しかったですか?
有吉さん「もちろんですね。こうやって実現して、本当に穏やかに平和な気持ちで毎日過ごせている」
盧さん「私たちがやっていることは普通のことだと法律で認められ、社会に受け入れられたと感じ、とても嬉しいです」
台湾では、2019年に東アジアで初めて同性婚が認められました。現在、1万組を超えるカップルが誕生しています。

2022年5月の台湾行政院の調査によると、法律成立前は、同性婚を支持する人は37.4%でしたが、今では60.4%が支持しているという結果もあり、市民の間でも受け入れが広がっているようです。
市民「(法制化に)賛成です。愛に性別は関係ないからです」
市民「法案には反対しませんが、社会にとってはマイナスだと思う」
実は有吉さんは、2019年の時点では結婚が認められませんでした。国際結婚の場合、出身国が同性婚を認めていることが条件になっていたからです。
そのため2人は訴訟を起こし、勝訴。2022年7月にようやく結婚が認められたのです。
有吉さん「愛する者が国籍に関係なく結婚できるんだよということを、裁判を通してそれを証明することができて、何か繋がったのかなと思います」