「万引き」といえば少年犯罪の“典型”ともされていましたが、そんなことはひと昔の話。20年前は全体の半数近くを占めた少年万引きの検挙数は激減し、今は1割にも満たないのです。その一方、激増しているのが高齢者の万引きです。70歳以上が最も多く全体の3割に達しようとしていて、65歳以上だと全体の半数以上に上ります。しかも多くの高齢者万引きは、財布にお金があるのに万引きをするという現実…いったい何が起きているのでしょうか。

高齢者万引き再犯防止に向けて(家族同居編):「ここは一体どこ…私は何をしているのかしら」

神奈川県が制作した動画より

警察の取調室で我に返る高齢者の女性。場面が変わり、同じ女性がスーパーマーケットでお菓子を万引きするシーンに。それを見ていた店員が「おばあちゃん、ちょっと待ってください」と女性を呼び止めます。店の事務室で万引きが発覚、財布を持っていながら万引きしたことを店員に質されます。

高齢者万引き再犯防止に向けて(家族同居編):「おばあちゃん、お財布ちゃんと持っていますよね。なのに、なんで万引きなんかしたんですか?」

神奈川県が制作した動画より

これに対して女性は。

「なんでしたかって?ついよ、ついやっちゃったのよ」