厳しいチェック ゼレンスキー大統領の記者会見へ
―――昨日、急遽設定されたゼレンスキー大統領の記者会見。会場に集まったのは、出席を許された全世界の記者約90人と10台のテレビカメラのみ。
共に会場に入ったオーストラリアの記者に話すと、「平和とロシアによる軍事侵攻の停止について関心がある。厳しい状況にあるウクライナは世界の話題の中心で、彼が何を発言するか注目したい」と話していました。
またカナダメディアの記者に「質問する機会はあるだろうか」と聞くと、「分からないです。でも記者会見だから、あることを願っています」と話していました。そして午後7時25分、ウクライナのゼレンスキー大統領が会見場に入ってきました。定番のカーキ色の衣類ではなく、黒い丸首のシャツを身に着けています。
ゼレンスキー大統領は、「ロシアに破壊された街が、今の広島のように平和な街に再建されることを夢見ている」などと話し、その後質疑応答に入りました。そして遂に、質問の機会が訪れます。
大吉アナウンサー: 「先ほど訪れた原爆資料館で具体的に特に今も印象に残る展示はなんでしたか?、ウクライナに帰って共有したいことはありますか?」
ゼレンスキー大統領: 「原爆にあう前の小さい子供たちの写真を見ると涙が出ます。実はウクライナでも毎日のように、同じような光景を目にしています。プーチン大統領は、ウクライナに(原爆の熱線で焼かれた人の影が残る)”人影の石”だけを残したかったかもしれない、私にそんなことを強く連想させました」