全国で地震が相次ぐなか、大分県内でも防災グッズへの関心が高まっています。家庭でできる防災対策、地震への備えについてお伝えします。

5月5日、石川県で起きた最大震度6強の地震。その後、千葉県で震度5強、鹿児島県で震度5弱など全国で強い揺れを伴う地震が相次いでいます。

これを受けて、県内でも災害に備える動きが広がっています。

(グッデイ大在店・後藤幸平さん)「地震の報道を受けて備えを検討している人が非常に多い」

大分市にあるグッデイ大在店では地震対策グッズを集めた特設コーナーを急きょ設けました。特に売れ行きが伸びているのが家具の転倒防止用品です。

(後藤幸平さん)「天井と家具を棒で突っ張る形で固定するので地震の際にとても安心です」

これ以外にも災害時に必要なアイテムがセットになった防災リュックや非常食に関する問い合わせが増えているそうです。

(後藤幸平さん)「災害が起きてからでは遅いので、ぜひ事前にご家族でチェックリストなどを作ってご準備いただければ」

それではいざ揺れを感じたときに取るべき行動とは? 

防災の専門家は頭を守ることを最優先してほしいと呼びかけます。

(NPO法人県防災活動支援センター・遠山香里事務局長)「夜だと布団の中にもぐって揺れが止まるのを待つ。日中ですと、自分が持っているカバンで頭を覆う」

石川の地震では住宅への被害が少なくとも739棟にのぼっています。遠山さんは自宅の耐震診断を受けておくよう勧めています。

(遠山香里事務局長)「(耐震診断で)自分の家の弱いところを知っておくことが必要。弱いところを寝室にしない。自分の身を守る上ではきちんとやっておかなければいけない」

このほか、枕元に懐中電灯などを置くことや避難場所の確認など、あらためて家庭で話しあうことが防災対策の第一歩です。