長野県木祖村(きそむら)の小学校で行われた「入学式」。
新入生は地域のおじいちゃんやおばあちゃんです。
「みなさん、改めましてご入学おめでとうございます」
木祖小学校の教室に集まったのは、子どもたち…ではなく、60代から70代が中心の18人。

16日から1年間、小・中学校の行事や授業に子どもたちと一緒に参加する「もいちど小中学校」の“新入生”です。

■“新入生”
「1年間健康に気を付けて、1回でも多く授業に参加をしたいと思っています」 「仕事上で計算するようなのをちょっとじっと間違えてしまって、皆に『もう一度小中学校に入ったほうがいいよ』って言われてやってきました」 「大きくいい年寄になっていこうと思います。よろしくお願いします」
高齢者の生きがいづくりや地域の子どもたちとの交流などを目的に村の教育委員会が企画し、今年で3年目。
入学式を終えると、さっそく最初の授業が行われました。
小学5年生と村内の製薬会社を訪れ、薬の原料となる「生薬(しょうやく)」について学びます。

さらに、近くの林で薬の材料になる「キハダ」の植樹にも挑戦しました。

■秋山あや子さん
「何十年たっているか知らないけど、また母校でこう活動できるのは嬉しいですね」

■篠原しげ子さん
「友達作りっていうかね、知らない人と知り合ったり」
新入生は新たな“クラスメイト”とともに、ふだんできない体験を楽しんでいました。
今後も、小学生との遠足や給食などが予定されていて、生徒は随時、募集中だということです。














