■第102回関東学生陸上競技対校選手権大会 最終日(14日、神奈川・相模原ギオンスタジアム)

順天堂大の三浦龍司(21)が男子1部5000m決勝で2連覇を達成。タイムは13分45秒52(速報値)。

この日は雨が強く降る中、三浦は序盤を集団の真ん中あたりで走り、先頭は山梨学院のジェームズ・ムトゥク(2年)が引っ張る展開。2000m手前で三浦は8番手から6番手に浮上し、3000m地点では4番手と落ち着いたレース運びをみせた。

残り2周地点を先頭で通過するが、再び4番手付近に下がる。ラスト一周で同じ順天堂大の吉岡大翔(1年)らが前に出るが、ラスト半周で三浦がスパートをかけトップに立ち、最後の直線で東海大の石原翔太郎(4年)を振り切ってフィニッシュ。

レース後、三浦は「タフなレースでしたが、しっかり勝ち切ることができたので、ここまでやってきた成果は出たかなと。(ラストのスパートについて)本来であればラスト1000mで突き放したかったんですが、ちょっと無理だなと思ってラスト勝負に持ち込みました。臨機応変な判断でレース運びができたかな」と振り返った。

先月29日の織田記念でも5000mに出場し、13分35秒00の5位。三浦は3000m障害の日本記録保持者(8分09秒92)で、すでに昨年8月にブダペストの参加標準記録(8分15秒00)をクリアしている。

次週のセイコーゴールデングランプリ(21日)では、“本業”とする3000m障害に出場予定。三浦は「今シーズン最初の3000m障害で、緊張はしてますけど、まず5000mでいい手ごたえだったので、3000m障害にもいい弾みになりました」と次戦を見据えた。