8月開幕の世界陸上ブダペストで連覇を狙うフレッド・カーリー(28、アメリカ)が来日。“世界最速”カーリーの人生初、オリジナルスパイク製作に密着した。
昨年行われた世界陸上オレゴンの男子100mでC.コールマン、T.ブロメル、M.ブレーシーなどの強豪選手を相手に、後半追い上げを見せ、9秒86で優勝したカーリー。

米国・テキサス生まれの28歳。自己ベストの9秒76は世界歴代6位の実力を持つ。本格的に陸上を始めたのは、大学1年生から。そして趣味は、走ることではなく“料理”。夢はシェフとしてレストランを開くことだという。その世界王者が来日した理由が、人生初のオリジナルスパイク作り。その記念すべき瞬間に立ち会った。
カーリー:
これまで市販のスパイクしか履いた事がないんだ。自分専用を作ってもらえるのはうれしいよ。
3Dスキャンなどの最新技術で世界王者の足型を計測すると、左右で足のサイズが6ミリも違う事が判明した。(左足:30.2cm・右足:29.6cm)

カーリー:
何度も親指を骨折した事があるけど、一度も手術を受けた事がないから左右で形が違うのかもしれない。

スパイクは裸足で履く派だというカーリー。インナー部分に関しては入念に相談。実際に出来上がった自分専用のスパイクを履くと、グータッチをして笑顔を見せた。
次戦は21日のセイコーゴールデングランプリ陸上。

カーリー:
コンディションが良いので、自信があります。ぜひ歴史的瞬間を見守ってほしいです。きっといいレースになります。
連覇のかかる世界陸上ブダペストについては、「100m連覇と200mも制する、2種目制覇が最大の目標」と意気込んだ。