「全員のレベルアップが必要」チーム力強化に臨む大阪桐蔭

 報徳学園の前にまさかの逆転負けを喫してセンバツ連覇の夢を絶たれた大阪桐蔭。選抜大会後、西谷浩一監督が「前田(悠伍)1人では勝てないことを痛感した。ここからは全員のレベルアップが必要」と語ったように、春の大阪大会では大胆な布陣でチーム力強化に臨んでいる。大黒柱のエース・前田悠伍投手を登録せずに参加。それでも、さすがに大阪桐蔭という実力を示している。選抜大会に出場した大阪のライバル・履正社が敗退する中、順調に5回戦に進出。ただ、ここからは大阪の実力校との対戦が目白押し。前田投手ぬきで、1週間で4試合の連戦を勝ち切れるか、大阪桐蔭の本当の底力が問われている。

 それぞれが、それぞれの信じる道のもと、強化に挑む高校野球。この後も、春の地区大会、そして夏の選手権大会へ、球児たちの熱い闘いから目が離せない。


MBSスポーツ解説委員 宮前徳弘