最大9連休となったゴールデンウィークは各地が行楽客でにぎわいました。東京のIT企業の調査では盛岡駅周辺の人出は55万人に上ったというデータもあります。観光や宿泊業者は盛岡の街のにぎわいをどう感じたのでしょうか?
今年1月、アメリカ大手紙・ニューヨークタイムズが発表した「2023年に行くべき52か所」の中でロンドンに次いで2番目に紹介された盛岡市。12日も市内中心部ではスマートフォンで街並みの写真を撮る人の姿や飲食店に並ぶ人の姿が見られました。
東京のIT会社「クロスロケーションズ」がスマホの位置情報を活用して集計したデータによりますと、今年のゴールデンウィーク期間中の盛岡駅周辺の人出は55万2016人だったことがわかりました。1日の平均はおよそ7万9000人で、去年の同じ時期から20%の増加です。新型コロナ流行前の2019年と比較してもおよそ9割に回復しています。
また盛岡観光コンベンション協会によりますと盛岡駅の観光案内所には4月28日から5月7日までの間に3064人の観光客が訪れました。これは去年の同じ時期のおよそ4倍です。
(盛岡観光コンベンション協会 石橋浩幸専務理事)
「外国人の数もかなり増えたが、日本人の観光客の方が多く見られた。人は増えると予測していたが、その方々が盛岡の良さを感じ取って、また違う時期に来たいなと思ってもらう施策を取ることが観光業界の使命」
盛岡市内の宿泊業者も人出の増加を実感しています。
(ホテルパールシティ盛岡 前澤厚敏営業統括支配人)
「かなりのお客様にご利用いただいた。今までコロナで集客が悪かった首都圏からの団体ツアーが爆発的に売れた」
しかし働き手の不足などからこのホテルは大型連休中、部屋の数を制限して営業しました。
(ホテルパールシティ盛岡 前澤厚敏営業統括支配人)
「販売抑制をしたので満館にはならなかったが、この数は売るんだという数は全部売り切った。かなり数字は戻りつつある。人数はまだまだ増えていくのでは」
市内22のホテルが加盟する「盛岡ホテル協議会」によりますと大型連休中は満室やほぼ満室で稼働率が高く、利用は好調だったということです。
要因としてこれまで新型コロナの影響で遠くに足を運べなかった人々の動きが出た反動と推測しています。