「ない」とされてきた『学校作成の調査記録』を入手 Aさん「全部事実です」

そして、いじめから15年後の2020年。市議会での16回目の陳情がついに認められ、第三者委員会が設置されることになった。すると…。
(Aさんの父親)
「第三者委員会に段ボール4箱送ってきたって、教育委員会から。それまで『資料は全くない』と言われてたんですね」
それは、どんな資料なのか?教育委員会が父親に開示した資料は、核心の部分が白くマスキングされていて内容はわからなかった。
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しかし、取材班は関係者からマスキング前のものを独自に入手。それは、学校がまとめていた34ページにも及ぶ「いじめ調査記録」だった。記録は時系列にまとめられていて、校長や担任らがAさんや加害児童から直接聞き取った内容が詳細に記されていた。
【学校作成の『調査記録』 2006年3月14日】
『被害児童が養護教諭に話しかける。僕は恐喝されたり、いじめられたりしている。主な加害者はクラスに11人と隣のクラスに1人いる。担任はいじめを見過ごした。クラスに信頼できる心を許せる人間は誰もいない。自殺しようまで思った』
Aさんからは2か月にわたって16回、直接話を聞いていたことが記されていたのだ。
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取材班がこの資料を入手した直後の去年3月、Aさんにも確認してもらった。
(Aさん)
「これ学校側が作ったんですかね?パッと見ですよ、たまたま開いたページ見て思い出したことあります。こんなんあったなって。それくらい、めちゃ詳細です、これ。全部事実ですけども」














