■MLB エンゼルス 1ー3 アストロズ(日本時間10日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地のアストロズ戦に「3番・投手兼指名打者」で先発出場。今季最長タイの7回、103球を投げ被安打6、奪三振7、四死球2、失点3と今季初黒星となった。打撃では3打数無安打、3試合ぶりのノーヒットに終わった。
負けなしで4勝の大谷は、昨季、ワールドシリーズを制覇したアストロズと今季初対戦。エンゼルスはキャッチャーのC.ウォーラック(31)が首を痛め負傷者リスト入り、3人目の捕手の離脱となった。大谷とバッテリーを組むのがマイナーから昇格してきたC.オーキー(28)、初めてのコンビとなった。
1回、1番・M.デュポン(28)をカウント2-2と追い込むと最後は158キロのストレートで空振り三振、メジャー通算501奪三振で“野球の神様”ベーブ・ルースに並んだ。2回には6番・J.ペーニャ(25)を137キロのスライダーで空振り三振、ルース超えの通算502奪三振をマークした。エンゼルスは3回、9番・Z.ネト(22)がメジャー初アーチで大谷を援護した。
大谷はここ2試合で8失点と“魔のイニング”となっている4回、1死から5番・K.タッカー(26)を打撃妨害で出塁させたが2死からタッカーの盗塁をキャッチャーのオーキーが阻止、大谷を助けた。
魔のイニングを乗り切った大谷、勝ち投手の権利がかかった5回、先頭のC.ジュルクス(27)にスライダーが甘く入り捉えられたがレフト・T.ウォード(29)が好プレー。味方に救われたが8番・T.マイヤーズ(26)にはストライクが1球も入らずストレートの四球。さらに9番・M.マルドナード(36)にスライダーが真ん中に入りレフトへ逆転2ランを浴びた。マウンド上の大谷は右手中指を気にするそぶりを見せた。
ここから連打を許し1死一、二塁とピンチを迎えると3番・Y.アルバレス(25)には152キロのカットボールを弾き返されセンター前へタイムリー、この回3点を失った。大谷は3試合連続で3失点以上、しかも1イニングで大量失点というシーンが続いた。大谷は今季最長タイの7回、103球を投げ被安打6、奪三振7、四死球2、失点3と今季初黒星となった。
打撃では1回、第1打席、昨季17勝を挙げたアストロズ先発、F.バルデス(29)と対戦。カウント3-2から135キロのカットボールに詰まりセカンドゴロ、4回の第2打席、1打席目で打ち取られたカットボールを捉えセンターへ打ち返したがアストロズのマイヤーズがダイビングキャッチ、相手の好プレーに阻まれた。
1-3と2点を追う6回、2死一塁で第3打席、バルデスのボールを引きつけてスイングすると今季4度目の打撃妨害となった。9回の第4打席、WBCアメリカ代表の抑えでもあったブレーブス・R.プレスリー(34)の落差のあるカーブに空振り三振、大谷は3打数無安打、3試合ぶりのノーヒットに終わった。