「献金の屍の上に築いた城」旧統一教会の豪華施設

もう一つの目玉のイベントは総工費500億円ともいわれる「天苑宮」の完成式典です。

韓鶴子総裁が中に入ると…豪華絢爛、白亜の空間が広がっています。

韓鶴子総裁が施設の中の花を押し込むと、ボタンが仕込まれていたのでしょうか、幕が下り、創始者夫妻の肖像画が現れました。

大々的にお披露目された天苑宮ですが、私たちが入手した内部映像には、
作業途中の地下駐車場、地上に大きな水たまりがあり、天苑宮まではゴザの上を歩くことに。

鈴木エイト氏
「天にいる故文鮮明氏と地上にいる韓鶴子総裁をつなぐもの。この日に間に合わせるために急ピッチで工事を進めてきた。安倍元総理の銃撃事件などがあってなかなか献金が集まらなかった。予定されていた集金額がなかなか達成できていなかった。教団の優良な不動産を売りに出して、補填しという流れがあるようです」

母親が総額1億円以上の献金をしているという元2世信者は…。

元2世信者
「祖母が亡くなって遺した生命保険が行方不明なんです。天苑宮のための183万円献金『そんなのしてないわよ』と母は言うけど、確実に献金していると私は確信しています。白亜の宮殿は日本人がどんな思いで献金してきた、屍の上に築きあげた城。見ているのも辛くて、見ていられなかった」

2022年末に成立した、悪質な献金などを禁じる法律。

既に施行されていますが、いまだに相談が寄せられるなど状況は変わっていないといいます。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 川井康雄 事務局長
「(教団が)たとえば献金記録の開示に応じないだとか、交渉の進め方の面談にも応じない。新法によって何らかの改善が見られた変化があったということは全くない」

私たちは合同結婚式や、献金について教団側に質問しましたが、今のところ回答は得られていません。