新型コロナの借金は90~100兆円 どう借金を返していくのか

山本恵里伽キャスター:
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5月8日から「5類」に移行しました。感染した場合、外出自粛は「個人の判断」に委ねられます。厚生労働省としては、「発症翌日から5日間の外出自粛を推奨」しています。これまで「無料」だった検査や外来での医療費に関しては「自己負担」ということになるんですね。

政府はこれまで新型コロナ対策として
・ワクチン、外来診療や検査費用などの医療費無料
・新型コロナ患者を受け入れる医療機関への補助金
・1人当たり現金10万円の給付
・全国旅行支援

など様々な支援を打ち出してきました。

小川彩佳キャスター:
これまで様々な局面がありましたが、5月8日が一つの節目になると。星さんは一連の対策をどうご覧になってますか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
医療費は5月8日から無料ではなくなるんですけど、本当に今まで無料だったのかというと、病院とかお医者さんはボランティアでやってるわけじゃありませんから、国からお金をもらってるわけですね。国が借金して、我々はあとで払うと。

小川キャスター:
国が代わりに払っていたと。

星浩氏:
財務省幹部に新型コロナの借金がいくらくらいあるのかを聞いてみると、90~100兆円くらい借金をしているわけです。これが将来世代へのツケとして残っていくということなんです。

小川キャスター:
借金を返していく必要があるわけですが、どう返すのかですよね。

星浩氏:
こういうときに消費税という話が出るんですけど、消費税は基本的にその社会保障に充てることになってますから、なかなか使いにくい。
財務省の中では東日本大震災の復興・特別税のような法人税とか所得税に1~2%を上乗せして、30年とか40年かけて返すということなので、相当大きなツケがあるので我々にとっては重い宿題がね、のしかかってきてるということを考えていく必要があると思います。
ただ選挙が近いということで、この増税の話を政治家の方からなかなか口に出せないということも、大変な状況に拍車をかけてますよね。

小川キャスター:
向き合わざるを得ない宿題ということですね。