「年末にはかなり大きなパンデミック」か どう対処する?

インフルエンザと同じく、「患者は全て民間での対応」となる5類移行。このため、岡山県は現在対応している658の医療機関を約1100に増やし、香川県も419から530に増やすとしています。岡山県医師会の松山正春会長は、「第8波までの規模であれば、新たな医療体制で対応できる」としています。

(岡山県医師会 松山正春会長)
「『年末にはかなり大きいパンデミックがまた起こる可能性がある』ということも言われてます。指定されている1100件の医療機関があれば、何とか外来対応医療機関としては十分じゃないかと、待合室でみんなで診療するというような体制を整えていけたらいいなと思っています」

一方で、検査や診療費は自己負担となります。ただ負担が急に増えないよう9月末まで、高額なコロナ治療薬は無料となるほか、感染者の体調が急変した際の、電話相談ができる相談窓口も設けられました。ただし、松山会長は「基礎疾患がある高齢者など、リスクの高い人の重点的ケアが欠かせない」と訴えます。

(岡山県医師会 松山正春会長)
「この3年間で我々はすごく勉強しました。最初は何も分からなかった状態でしたけれども、今はかなりの程度のところがわかってきて、どんなところで感染する、どうしたら感染する、それから誰に感染させてはダメというようなこともわかってきました。5類になってからも、医療機関、それから介護施設とか高齢者がいらっしゃるとこでの感染対策っていうのはこれまで通り続けていただきたい」

【徹底解説】医療費負担はどうなる?

外来診療など今後は、すべて民間による対応となる医療体制です。このため、岡山では1100、香川は530まで対応できる医療機関を増やすとしています。

検査や診療費・入院費用は公費負担で無料でしたが、きょう(8日)からは原則自己負担に変わり、厚生労働省によりますと「外来診療の金額は患者の3割負担で最大4170円になる」と試算しています(※保険診療窓口負担3割の場合)。

またワクチン接種に関しては、来年3月末までは無料接種が可能ですが、8月ごろまでは3回目以降の接種は「高齢者」「基礎疾患のある人」「医療従事者」などに限られ、それ以外の方は9月以降になります。