任期満了に伴う岡山市長選挙は現職と新人のあわせて4人が激しい選挙戦を繰り広げています。シリーズでお伝えしています候補者の主張。きょうは「新アリーナ構想」についてです。
岡山市長選挙に立候補しているのは、いずれも無所属で現職と新人のあわせて4人です。

「新アリーナ構想」についてどう考える
(大森雅夫候補)
「単なる施設基準を満たすというだけでは、施設としての採算性がいまひとつだという話がありまして、少し施設規模を大きくしていこうという話になりました。約半分は市外に経済効果がいくということにもなっております。市民の皆さんだけの税金で対応していくというのはどうかということもあって、企業からの寄付をいただいてゴーサインを出したい」
(向谷千鳥候補)
「市民の皆さんがそこまで望んでいないことにどんどん税金をつぎ込むということに対しては、いったんは市民の皆さんとストップをかけていかないといけないなと思っているところです。市民が気軽に使えるスポーツ施設ではなくなった。すでに新アリーナ建設、計画というのはそうではなくなっていますので、1万席の施設が果たして岡山に必要なのかどうかというのはやはり問われなきゃいけないというふうに思います。なのでいったんつくって採算がとれなくなって、もし民間が撤退したときに、だれが責任を負うのかってなったときに、それは負の遺産になりかねない」
(神﨑政人候補)
「新アリーナ自体の必要性、岡山市の魅力を高めたりとか、プロスポーツのホームになったりとか、各種イベントで経済効果があるといった必要性までは否定しませんけれども、その公設民営というところで、多額の税金をその整備にあてる。そうした面で見たときに経済的面や社会的面においても、まだ岡山市は優先すべき課題があるのじゃないかというところが一番のポイントになります。アリーナ計画は白紙撤回して、ほかの優先すべき社会課題にその予算を振り分けて、市民の幸せ向上をはかっていきたいと考えています」
(浦上雅彦候補)
「いったん白紙、中止にして、もういっぺん、よりていねいに市民の皆さんの意見を聞き直したいというふうに思います。今の新アリーナはプロセスが納得できる民意を汲み上げているものとは思えないので。また、中途半端で、あとできてから苦情が多く出るようなものはつくる必要がないので、岡山市内にもうこれ以上、中途半端なものはいらないというふうに思っておりますので、今のアリーナ計画は白紙、そして皆さんの民意を、市民の民意に寄り添う。そして県と歩調をあわせて、力をあわせてすばらしいものをつくるか、もしくは何もしないか、どちらかです」
岡山市長選挙は来月(10月)5日に投票が行われ即日開票されます。