岸田総理は7日、ソウルで、韓国の尹錫悦大統領と会談し、福島第一原発の処理水を海に放出する計画について、韓国の専門家を現地に派遣することで合意しました。

日本政府によりますと、専門家は、5月23日に受け入れるということです。

会談の席上、岸田総理からは「韓国国内で引き続き懸念の声が大きいことをよく理解している」との発言があったほか、「自国民や韓国国民の健康や海洋環境に、悪影響を与えるような形で、放出を認めることはない」と、伝えたということです。

これについて、内堀知事は8日の会見で、「こういった視察の場を活用し、引き続き国際機関と連携して、国内外の理解醸成に向け、責任を持って取り組むべき」と話しました。

4月には、海底トンネルの掘削が完了するなど、処理水の海洋放出に向けた動きが目立つようになっています。放出は今年の夏ごろとも言われていますが、時期ありきではなく、理解を得られるかどうかが大切です。