■第10回木南道孝記念陸上競技大会・1日目(6日、大阪・ヤンマースタジアム長居)

木南記念は6日、女子やり投決勝が行われ、8月開催の世界陸上ブダペスト代表に内定している北口榛花(25、JAL)が64m43の大会記録で優勝した。

先週の織田記念で世界陸上ブダペスト代表が内定した北口。1投目から63m72のビッグスローで笑顔を見せ、トップに立った。2投目には自身の持つ大会記録(64m36)を7cm更新する64m43をマーク。3投目は61m25と距離を伸ばすことはできなかったが、出場選手10人中ただ一人、3投全てが60m越える投てきを見せトップ8に進んだ。4投、5投はファウルとしたが、最終6投目は61m66をマーク。圧倒的な強さを見せ優勝した。

「1投目、2投目良い流れだったのでもうちょっと投げたかったんですけど、またお預けということで(笑)。次の試合、頑張りたいなと思います」と北口。2週連続の優勝も「先週の試合よりは体が動く状態になっているんですけど、まだ万全ではないかなという風には思っています」と振り返った。

今大会は、2019年から指導を受けているデービッド・シェケラックコーチが来日し、帯同。「いつもより細かく指示をくれるので、チャットよりちゃんと来てくれたほうが良いなと思いますし(笑)。本当はもうちょっと色々やりたいことがあると思う。この2週間ずっと日本にいてくれるので一緒に練習しながら直していけたら良いなと思います」。5月21日の「セイコーゴールデングランプリ横浜」に向け、調整を続ける。

「セイコーゴールデングランプリ横浜」には世界陸上オレゴンの金メダリスト・K.バーバー(オーストラリア)らの参戦も発表されている。「相手が金メダリストなので銅メダルがかすんでしまうかと思うんですけど(笑)できれば日本記録に近づけるようなそんな記録を目指して頑張りたいなと思います」。北口らしい笑顔で意気込みを語った。