■第57回織田幹雄記念国際陸上競技大会(29日、広島・エディオンスタジアム広島)

雨でコンディションが悪い中、行われた今大会。元日本記録保持者の桐生祥秀(27、日本生命)が国内で約10か月ぶりとなる男子100mに挑み10秒29の5位とした。優勝は東洋大の栁田大輝(22)が10秒25で初優勝した。日本記録保持者の山縣亮太(30、セイコー)は1年7か月ぶりに実戦復帰したが、予選を10秒48とし敗退した。

レース後に取材に応じた桐生は「今季のベストタイムが出てよかった」とふり返った。昨年6月の日本選手権後、休養を発表した桐生は同9月に練習を再開する際に国が指定する難病「潰瘍性大腸炎」を患っていることを告白。先月25日にオーストラリアで行われた「ブリスベン・トラック・クラシック2023」で約9か月ぶりのレース復帰を果たした。

【男子100m決勝】
優勝 栁田大輝 10秒25 
2位 楊俊瀚(TPE) 10秒25
3位 東田旺洋 10秒26
4位 竹田一平 10秒27
5位 桐生祥秀 10秒29
6位 平野翔大 10秒31
7位 守祐陽 10秒65
8位 本郷汰樹 10秒69

女子100mハードルの日本記録保持者・福部真子(27、日本建設工業)は予選で唯一の12秒台をマークしたが、決勝は13秒02とし3位に終わった。田中佑美(24、富士通)が12秒97で制した。福部は「徐々に調子が上がってるのは感じてますし、予選で12秒台を出せて、疲れが決勝では出ちゃったかなと」と話した。

【女子100mハードル決勝】
優勝 田中佑美 12秒97 
2位 青木益未 12秒98
3位 福部真子 13秒02