G7(主要7か国)の教育大臣会合が、5月12日から15日にかけて富山市と金沢市で開催されます。4月には岸田総理大臣が襲われる事件も発生する中、地元警察も一段と警備の強化を迫られています。開催当日、金沢市内の交通規制など、市民生活への影響を取材しました。

「G7」って何? 金沢は初の大規模国際会議

G7は1970年代に始まった先進国による首脳会議で、フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダの7か国と、EU(欧州連合)が参加しています。

日本の総理大臣に当たる各国の首脳が参加する「サミット」は、毎年持ち回りで開催されていて、日本での開催は2016年の伊勢志摩サミット以来です。

サミットは今回広島で開催されますが、外交やエネルギー、農業など、それぞれの分野の大臣が参加する「関係閣僚会合」が、12月にかけて全国15か所で開催されます。

このうち1つが、5月12日から15日の4日間、富山と金沢で行われる教育大臣会合です。2つの都市で共同開催されるのは国内で初めてで、12日と13日は富山で、14日と15日は金沢で開催されます。富山市は2016年にG7環境大臣会合を開催した実績がありますが、金沢市にとっては今回が初めての大規模な国際会議といえます。

今回集まるのは日本の文部科学大臣に当たる各国の教育担当の大臣で、今年はコロナ禍を経た学校や教育のあり方について議論が交わされる見通しです。

また3月には、石川・富山両県の中高生がよりよい未来のために「こどもサミット」を開催しました。「多様性を受け入れ他者を尊重する」など5つの項目が宣言書に取りまとめられ、5月の大臣会合で生徒の代表が読み上げることにしています。

両県の中高生が参加した「こどもサミット」=3月19日、金沢市

こどもサミットに参加した金沢市立港中学校の山本眞綾さんは「自分では考えてもいなかったこととか、新しい視点で色々なことを知ることができた。私たちが作った宣言書で世界が少しでもより良くなってくれたらいいな」と期待しました。