社名を日本電産から変更した、モーター大手「ニデック」の永守会長CEOは、自身の後継者問題について、新社長の誕生後も“助言役”として経営への関与を続ける考えを示しました。

ニデックは、来年4月に創業者である永守会長CEOが、代表権のない「取締役グループ代表」に就き、現在5人いる副社長の中から社長を選ぶことを決めています。

ニデック 永守重信会長CEO
「オペレーションはですね、どんどん社長とか会長に渡していくと。特にM&Aとかね、将来どういう製品を出していったら良いかということを次の経営者に、ちゃんと教えていくということが僕の今後の重要な形になる」

きょうの決算説明会で永守氏は、代表権を返上した後も経営への関与を続ける考えを示しました。

ニデックではこれまで、社外から永守氏の後継候補を招いてきましたが、いずれも永守氏の要求する水準には達せず、後継選びは難航しています。

現在、候補となっている5人の副社長について永守氏は「ニデックのポリシーを完全に習得した人が残っている」として、期待感を示しました。