絲原 県議の父に対抗して、40年前の選挙に出馬した男性がいる。

妻と共に取材に応じた。

40年前に出馬した男性
「林業のためのトラックが、町に1台か2台。バスは3時間に1本くらい。でも一族みんな黒塗りの車ですから。これはちゃんと戦うというか立候補して1議席を競う意味があるんだな。

男性の妻
「仁多選挙区で、絲原さんと対抗するということは、こちらの家系として大変なことだった。親にとっては、本当に死なないといけないような状況」

Q 何がそんなに大変なんですか

40年前に出馬した男性
「都会の人にはわからないかもしれないけど、そういう人、例えば青年たちが動きをしたら、それはすぐつぶされますよ」

ところが選挙戦が始まると…

男性の妻
「信じられないくらい応援を、感じますね。初めて回ってみてわかることです。どこかに“変わってほしい”という気持ちは、町民の中にある」

この時の選挙では、男性は1853票を得た。
選挙があったからこそ、住民全員が、絲原 氏 支持ではないことが明らかになったという。

40年前に出馬した男性
「いま誰かが立候補しても、この票は出ると思う。100%の支持はないんです。
それ(反対)はいつだって生きている」