立候補者が定数以下となったため、選挙戦が行われず、当選者が決まる「無投票当選」。統一地方選で、この「無投票当選」が相次いでいます。
東京・中央区では区長候補が1人しか出ず無投票に
過疎化に悩む地方都市では、40年間、無投票当選が続いているケースも。深刻化する「政治家のなり手不足」の現場を取材しました。

東京23区でも無投票当選 29年ぶり…

東京都、中央区。銀座や築地などがあり、文字通り、東京の中央と言える街だが…

村瀬健介キャスター
「東京中央区、そのトップを選ぶ、区長選挙が行われるはずだったんですが、立候補したのが、現職の1人だけ。そのために無投票となったんです」

統一地方選挙の後半戦。
東京では、16の区市長選が予定されていたが、中央区は現職のみが出馬。
東京の区長選で29年ぶりの無投票となった。

中央区は、近年、タワーマンションが急増し、2023年1月には、人口が70年ぶりに最多を更新した。
新しい“まち作り”を巡る課題もある中での無投票だった。

中央区民
「選びたかったなっていうのはあります」

中央区民
「新しくいろんな人が入ってきたような地域は、割とそういう傾向はあっても不思議ないのかな」

長年、タワーマンションで暮らす住民は…

中央区民
「ここは地元の人ではなく、他府県から移り住んできた方が多いので、区政に課題を感じてらっしゃらない方が多い。一方で、潜在的なリスクとか、今後起きてくるであろう課題に対して、問題提起できる対立候補がいないのはどうかと」