無投票で再選した山本泰人 区長(74)はどう考えているのか。

選挙事務所には「当選御礼」の文字が。

中央区 山本泰人 区長
「候補者が1人しか出なかったという結果論としての当選」

出陣式などには、多くの支援者が駆けつけたが、無投票が決まり、選挙戦がなくなったため、選挙事務所は、がらんとしていた。

それでも壁には…

村瀬健介キャスター
“為書き”、これだけありますけど、あまり意味はなかったっていうところですね?」

中央区 山本泰人 区長
「こういうことがあったので、無投票につながったんじゃないかと」

対立候補が出なかったのは、多くの支援が集まったことも影響しているのではないかと、山本区長は言う。

中央区 山本泰人 区長
「ほっとしたっていう安堵の気持ちは、決して嘘ではないと言えます。候補者がほかに出なかったっていうことは、ある意味では、今の基本的な政策を出したこと、そのこと自体が、みなさんのご支持をいただけたんだと」

村瀬健介キャスター
「ただ一方で、区民の側に立ってみると、中央区のリーダーを決める大切な選挙で、自分たちが投票する機会がなくなってしまったということでもあると思うんですね」

中央区 山本泰人 区長
「ほかの候補者が出ることによって、より一層、自分の施策の内容が磨かれるってことは当然あり得ますから、出てほしい、これもあります」

統一地方選の前半戦
41道府県議選では、全体の25%にあたる565人が、無投票で当選を決めた。

後半戦でも、125の町村長選のうち、56%にあたる70人が、無投票になるなど、“政治家のなり手不足”が深刻化している。