河川の増水時などに水に浸かる橋、潜水橋(せんすいきょう)に注目します。

潜水橋ですが、「もぐり橋」とも呼ばれて、欄干がないところも多いですよね。

高鍋町にある潜水橋ではふだんから交通量も多く、今月、トラクターが転落する死亡事故も発生しました。現場で安全対策はできないのか取材しました。

高鍋町の小丸川に架かる橋。


その名も「竹鳩橋(だけくばし)」で、台風などで増水した時には水面下にもぐる潜水橋だ。

長さ216メートルのこの橋。

幅は2.9メートルしかなく、両端に設けられているのはガードロープで、実際に車で通ってみると・・・


(長友幸生記者)「怖いですね、すぐ下が川なのでて、一歩逸れたらほんとに転落してもおかしくないくらいの狭さですね」


橋は夜間も通行可能だが・・

(長友幸生記者)「今、午後7時ですが、橋のほうを見てみると周りにライトもないので橋があることすら、わからないです。車のライトをハイビームにしているんですが、左右の距離感があまりわからないので、すぐ横が川だと思うと怖いです。」


竹鳩橋では、今月9日、農業用のトラクターがおよそ3メートル下の川に転落する事故が発生。


運転していた70代の男性が死亡した。

通常の橋と比べ安全性が高いとは言えない竹鳩橋だが、常に車が往来するほど交通量が多いのが特徴だ。町が、先月行った調査では、午前7時から午後7時までの12時間におよそ1700台の車が通行した。


(地元住民)「交通量はやっぱりいつも多いですね。向こうから回ればだいぶ時間がかかるんで、時間短縮のためにはこちらを通る人が多いですね。」

竹鳩橋は、住民が生活道路として利用するだけでなく、救急車も緊急時に通行する。