岸田総理の演説会場で爆発物を投げ込んだ木村隆二容疑者。「前足」=事件前の足取りとみられる時間帯、近くの防犯カメラに木村容疑者とみられる人物が複数撮影されていました。白いマスクと黒いマスクを付け替えた行動は何を意味するのか。犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「計画性はあるが、綿密な計画性に基づく行動ではないのではないか」と話しました。

―――木村容疑者は黙秘を続け、動機は明らかになっていません。一方で、選挙制度に強い不満があったとみられます。裁判も起こしています。これが直接の動機かどうかまだわかりませんが、選挙制度に対する不満、政治に対する不満ということが過去の言動から見てとれるということですね?

小川泰平氏: 家宅捜索等でそういった資料等が見つかったのではないかなと思います。というのは、本人まだ逮捕されて以降黙秘を続けているということで、どういった理由、明確な動機というのは本人の口からはまだ発せられていません。ですから選挙制度云々というのも、あくまでも「そうではないか」ということだと言えますね。

―――警備態勢に関しては今後考えていかなければならないということでしょうか?

おっしゃる通り。現職の議員の中で一番大勢のSPがついているというのが総理大臣です。安倍元総理のときは、元総理ということでSPは1名ですが、和歌山県警の幹部も話していますけども、「ものを投げられた時点で要人警護っていうのは失敗」であるということが言えると思います。