「もう無理」と声をあげていい 周囲への相談が“あなたと子どもを救う”

山本キャスター:
しつけを虐待の理由に挙げる親がいることを受けて、現在は子どもへの体罰は法律で禁止されています。
小川キャスター:
とはいえ、手をあげることをやめられないという方もいらっしゃるかもしれません。そして、子育てが大変でストレスを抱えている方と出会うことも、誰にもあるかと思います。私達ができること、そして知っておきたいことというのはどんなことでしょうか?
森田さん:
『子育ては村全体で』っていう有名なアフリカの古い格言があります。本来人間って、発生学的にも1人で、あるいは2人だけで子育てするようには出来ていません。人間の赤ちゃんは哺乳類動物の中で、最も未熟で生まれてくるからなんです。立つことも、座ることもできない、泣いてばっかり。たくさんの人の手が必要です。だから、あなたは「もう無理」と声を上げていいんですね。
春子さん(仮名)がおっしゃってましたけれども、保健師さんに相談できた。そこから春子さん(仮名)は、MY TREEの親の回復プログラムに繋がりました。そうやって繋がっていくので、もし見下されただけで虐待をしてるとみられちゃったなっていうような気分になったとしたら、また別の人に相談する。もう一度、もう一度、相談を続けてください。

小川キャスター:
子育てに悩んだり、お子さんに手をあげそうになってしまったら、ぜひ相談をして、1人または家族だけで抱え込まないようにしてください。児童相談所・自治体の相談窓口・民間の支援団体など様々な窓口があります。