21歳・B受刑者『特殊詐欺のいわゆる受け出し子をした罪』

21歳のB受刑者。19歳のとき、特殊詐欺で高齢者から現金をだまし取る、いわゆる「受け出し子」をして刑務所に入りました。
(B受刑者・21歳)
「大事な友だちがいて、その友だちから誘われて断りきれずにやってしまった感じです。被害者の家に行ったときも、『なんでだまされちゃうんだろう』みたいな感じでずっと罪悪感はもっていました」
高校を中退し、これまでほとんど勉強したことがありません。ところが今では4時間の自由時間も机に向かうようになったといいます。
(B受刑者・21歳)
「最初は全然やる気なかったんですけど、高校時代に勉強していなかったものが反動で楽しくなってきたみたいな感じです。(Q自分の中で感じる変化は?)すごく変化しているってわけじゃないんですけど、勉強が大きいのか、いろいろな将来を見据えることを考えるようになりました。勉強すると知識がついて自分のやりたいことが増えてくる」
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授業以外の残りの半日は、国家資格の取得を目指す職業訓練を受けています。半年間、受刑者を見てきた教官は彼らの変化を感じていました。
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(担当の作業技官)
「ただ紙折をずっとやるのではなくて、ある程度『ここからここをこうやろう』と自分で工夫しながらやっていけば、出来上がったときには成功体験というか、最初は『なんでこれをやらないといけないんだ』という受刑者が『これだけの時間でできましたよ』なんていう感じで言っているので。少しはやる気を持ってやれてきているのかなと」














