少年院の『更生目指す指導法』を刑務所に

ここで服役する9割以上が1日のほとんどを製品の検品や製作などの刑務作業に費やしていますが、A受刑者ら選ばれた24人はこうした作業はしません。これは刑務所での指導に少年院のノウハウを生かすという新たな取り組み。単純な刑務作業を行わせるだけの懲罰を科すよりも、少年たちの更生へと大きく舵が切られたのです。
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きっかけとなったのが去年4月に改正・施行された少年法です。民法の成人年齢引き下げに伴い、少年法では18歳と19歳が「特定少年」と位置づけられ、検察官に送致される罪の範囲が拡大。これまで少年院に送られていた少年が刑務所に入所するため、少年院ならではの更生を目指す指導法を取り入れたというわけです。
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午前8時。刑務官の号令のもと向かった先は教室です。
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解いているのは国語や数学の問題。タブレットを使った映像学習にも取り組むなど、こうした教育指導に1日の半分が割かれています。














