台湾の蔡英文総統がアメリカでマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置とみられる台湾周辺での軍事演習について、中国軍は10日に終了したとしていますが、台湾国防部はきのうも中国軍が周辺で軍事活動を行うのを確認したと発表しました。

台湾国防部によりますと、きのう午前6時からきょうの午前6時までの24時間に中国軍の戦闘機のべ26機と艦船7隻が台湾海峡周辺で活動しているのが確認されました。

そのうち、戦闘機など14機が事実上の停戦ラインである「中間線」を越えたということです。

中国軍は10日に台湾周辺での軍事演習が終了したと発表していますが、その後、2日間でのべ61機の戦闘機が確認されるなど、台湾周辺での軍事活動を常態化させています。

また、きょうは中国軍で台湾に近いエリアを管轄する東部戦区もロケット部隊の演習などをSNS上に公開し、「いつでも戦う準備はできている」と軍事力をアピールしています。