小麦を一切使わない、グルテンフリーのパン店が長野市にオープンしました。
小麦の代わりに主役となっているのが、信州産のスーパーフードです。


ふっくら膨らんだ、まん丸のパンに…

香ばしい焼き目のスコーン。

どちらも、グルテンフリー=小麦粉を全く使わずに作られています。


長野市若里に先週オープンした「縁(えにし)」。


パンやサンドイッチの他、ドーナツやスコーンなど店内で販売されている全ての商品に小麦は使われていません。

こだわりはガラスで仕切られた工房にも…。


小麦の持ち込みを一切なくしたグルテンフリー工房で、小麦アレルギーの人にも安心して食べてほしいと設計されています。

■お客さん                               「すごくおしゃれで、また来たいなと思いました」             「なんか健康によろしいかなと思って」


小麦の代用といえば米粉が主流ですが、この店で使っているのが、信州産のスーパーフード=ソルガムです。


イネ科の穀物ソルガムは、ポリフェノールなど豊富な栄養素を含む世界的に注目される健康食材。


茎や葉も利活用できることから「SDGsな穀物」として、長野市でも耕作放棄地への作付けが進んでいます。

店を手がけたのは、東京から長野市に移住し、ソルガムの加工販売会社を立ち上げた井上格(いのうえ・いたる)さんです。


■井上格さん「子どもが小麦アレルギーだというのがわかったんですね。子どもに与える食事の選択肢として、信州産のソルガムを普及させたいというプロジェクトがあると聞いて手を挙げた」

長野市と信州大学は連携してソルガムの普及に取り組んでいて、井上さんの事業も支援しています。

■井上さん「どんどん認知を深めて、もっと身近になってもらって、信州産のソルガムでで地域に還元したい」

アレルギーのある人もない人も、信州産のソルガムを気軽に味わってほしい…。


店では、パンを楽しんでもらうとともに、スーパーフード=ソルガムの魅力発信基地を目指しています。