大阪府堺市の永藤英機市長は、2020年春ごろに予定していた世界文化遺産の百舌鳥・古市古墳群の1つである「大山古墳(仁徳天皇陵古墳)」を上空から気球で眺める計画について、5月25日から開始すると発表しました。

2019年7月に堺市、羽曳野市、藤井寺市の3市にまたがる「百舌鳥・古市古墳群」は世界文化遺産に正式登録されました。

しかし、「百舌鳥・古市古墳群」のうちの1つで日本最大級の前方後円墳である「大山古墳(仁徳天皇陵古墳)」は中に入って観覧することができません。

そのため、大阪府の吉村洋文知事や堺市の永藤市長は上空から古墳を眺めてもらおうとヘリや気球を飛ばすことを計画し、2020年春ごろに事業を始めようと計画していました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大や気球を飛ばすための燃料となるヘリウムガスが調達先でのトラブルにより入手が困難になるなど、計画が大幅に遅れていて、現時点でも行われていません。

4月11日、堺市の永藤市長は会見を開き気球の飛行について目途が立ったと発表し、5月25日から開始すると明らかにしました。

市によりますと、原則年中無休で午前10時~午後6時の間で行われるということです。また、強風や降雨などの影響で飛行を中止することもあるとしています。

利用料金は大人1人あたり3600円、こどもは2400円で、堺市民は大人1人あたり2900円、こどもは1900円になります。

飛行は約10~13分を予定していて、チケットはウェブサイトや現地にて購入可能だということです。