教育現場では学生の“考える力”が低下する懸念も

星氏:
一方、私も大学で教えることがあるんですけど、「チャットGPT」が入ることで学生が自分で考えるということをサボってしまうのではないか、考える能力が低下するのではないかという心配があって、大学でも今いろいろ議論しているところですけど、その辺はどう思いますか?
「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
過去の技術革新の例もあるんですけど、いろんなステージで人の想像力は無限なんですよね。だから僕も例えばプログラミングの中で「チャットGPT」みたいなプログラムを手伝う仕事をしてますけど、逆にそれを使うことによって、もっとクリエイティブな、もっとハイレベルなアルゴリズムの考え、またはこれまでの考えを変えるようなことも。
だから人の柔軟性を僕はすごく信頼しているので、絶対どこかで人の“考える力”を使う場面は見つけられると思っています。
CEO発言「AIが人類滅亡させる可能性」は?

小川キャスター:
最期にこちらを伺いたいのですが、「チャットGPT」とどう向き合っていくかというなかで、CEOがこんな発言をしています。
「AIが人類を滅亡させる可能性は否定できない(3月)」
開発者自らがこうした発言をするというのは大きな懸念があるということなのかなと感じるのですが、具体的にどんな懸念があると私たちは知っておくべき必要があるのでしょうか?
「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
例えば、なぜオープンAIが、APIベースにしてリリースしているか。モデルをすべてリリースしないか、少しずつ「GPT-4」の画像にしてもプラグにしても、少しずつリリースする理由っていうのは、まさにすごく革新的な技術で、すごくいい面が多い分、間違った使い方があれば危険性もあるっていうことをちゃんと理解していることだと受け止めてくれると嬉しいと思っています。
小川キャスター:
「AIが人類を滅亡させる可能性」への怖さはありますか?
「チャットGPT」技術幹部 シェイン・グウさん:
怖さ‥今の「チャットGPT」が出て、世界のいろんな人が対話して、いろんな技術と向き合っていることを考えたら、サムさん(アルトマンCEO)はこの発言以外に多分ポジティブな発言もしていると思うのですが、僕はすごく楽観的に考えています。すごく社会を豊かにすると思っています。
小川キャスター:
今後どんな展開があるのかどうか注目してまいります。